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あなたの居場所はどこですか?

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あなたの居場所はどこですか?

 
毎日の生活に少し飽きてきた。
そんな事を思いながら帰宅する。
 
朝、会社に行って仕事して帰宅して一人寂しい食事。
今日もコンビニ弁当。きっと明日も同じ生活。
 
いつものように帰宅しようと駅に向かう。
毎日の単調な生活に少し足取りも重い。
 
改札の手前で定期を取り出した時だ。
定期入れから定期を抜きとってふと目をやると一枚の名刺があった。
 
「あなたの居場所はどこですか?」
 
たったその言葉だけが真ん中に書かれた名刺。
夜の高層ビルの灯りを思いあり気にそっと見上げている人。そんな絵の書かれた名刺。
 
ふと足が止まり考えてしまった。
「僕の居場所?」
改札の手前で立ちすくみ後から来た人に抜かされながらも考えていた。
「僕の居場所?」
 
後ろから来た人の肩がぶつかり少しよろめいてしまった。その瞬間、我に返った。
 
考えてみればこの名刺、なんと意味深なんだろう?いったいなんなのだろう?
 
今まで何も気にしていなかったが、今はその問いかけにものすごくこの名刺の事が気になる。
どこでもらったのだろうとその名刺を定期入れの中から取り出してみた。
裏面には地図と屋号が書かれていた。
 
「バンキンヤ」
 
なんとも変な名前のついたお店である。するとその時の事が思い出されてきた。
 
ある日上司に連れられて行った居酒屋。
出来ることならば行きたくはなかったのだが、ちょっと仕事が遅くなってしまい会社で残業をしていたのだ。
すると上司が、
「遅くなってしまったから一杯飲んで帰るか?」
僕は正直ちょっと迷惑に感じていたのだ。
しかし、断れるわけも無かったのでしぶしぶついていったのだが、
もうすぐ駅という所で一軒の店に入って行った。
入り口はなんとも怪しい感じ、きっと一人ならば到底入れない。
しかも毎日通っていたのにそんな店があったことさえ気づかなかったのだ。
 
「ちょっと怪しい感じなんだけどうまいんだよ」
そんな事を言いながらその上司は階段を下りていった。
 
店内はちょっと薄暗く照明を落としている。
席に案内されてあらためて店内を見渡してみるとちょっと圧倒されてしまった。
店の至るところにモニターが・・・
しかもものすごくでかいモニターが2台設置されている。
きっと自分の部屋には大きすぎて邪魔なんだろうな・・・
 
「ここはいったい何なんですが?」
すると上司はちょっと困ったように答えた。
 
「居酒屋、スポーツバー、いやまーそんなところかな?」
 
なんとも表現しにくい感じのお店である。でもなんとなく居心地が良かった。
食事を終えてしばらく飲んでいた。いつものように上司の仕事の話が始まった。
これにはみんな正直うんざりしていたのだ。毎回、毎回仕事話で楽しい雰囲気など微塵もないのだ。
でも上司はしゃべり始めたら止まらない。
僕はちょっと別に目をやるとモニターで映画を放映していた。
音声は無く画像だけが流れていたのだ。
 
しばらく見ていたのだが、ちょっ不思議な事に気がついた。
普通居酒屋などで飲んでいると店員がものすごくうざいのだ。
ちょっと飲み物が無くなってくると話をしているにも関わらず
「何かお飲み物お持ちしますか?」などと聞いてくる。
自分のペースなどお構い無しだ。
しかし、ここは何も言ってこない。僕の飲み物はもうほとんど残っていない。
しかし、誰もこちらに来る感じは無いのだ。
きっとやる気のない店なのかな?と思っていると上司がメニューを開き飲み物を選んでいる。
ちょっとして決まったらしくオーダーをしようと顔を上げる。すると店員がスッと寄って来たのだ。
 
なるほど
 
オーダーをした後、上司が言った。
「ここは面白いだろ?絶対にチェックしないんだよ。
だから邪魔される事もないし、落ち着いて飲めるんだよ。」
確かにその通りである。
 
しばらく時間が過ぎ帰宅することになった。
レジのところにショップカードがおいてあったので何気なしにもってきたのだ。
駅の改札の所で定期を取り出した時に何気なしに入れておいた。
 
そうかあの時のお店か。
 
居場所か~?
するとなんとなく足はそのお店に向かっていた。店内い入っておそるおそる、
「一人なのですがいいですか?」
 
「ではカウンターの方へどうぞ」そう言われてカウンターへ案内された。
 
カウンターの場所からでも見えるモニターがある。
これはさほど大きくも無い、けど小さくもない。つまりちょうどいい大きさなのだろう。
オーダーをしてモニターで流れている映画を見ながら少し時が経つのを楽しんだ。
今日もチェックはしてこない。
自分のペースで食事を取り、酒を飲み。時が過ぎて行く瞬間を感じなかった。
 
なんとなく落ち着く。
自分の汚いアパート以外で人に干渉されず落ち着く場所。
会社であればトイレの中ぐらいかな?
少し気分も軽くなり帰宅していったのだ。
 
それからたまに通うようになった。
店内に入ると
「こんばんわーいらっしゃいませ」とちょっと顔なじみになってきた。
少し会話もするようになってきたがそれはしゃべりかけた時だけだ。
後はいつものようにそっとしておいてくれる。
 
いつも同じ席。
カウンターのはじの席。
なんとなく僕の居場所。
 
あの時の問いかけがなんとなく理解出来てきた。
 
「あなたの居場所はどこですか?」
 
自分が落ち着いて過ごせる場所か。
たまに行くその場所がちょっと楽しみになってきた。
 
 

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秋葉原に洋風居酒屋&BAR バンキンヤをオープンさせたのが2000年!パスタやグリルチキンを中心に和洋瀬中いろいろな創作料理で皆様の楽しいひと時のお手伝いをさせて頂きながら早いもので15年が経ちました。カラオケ無料の貸切パーティーやライブやイベントなど、秋葉原ならではの集まりに特化し、多種多様な趣旨のパーティーにお答えしてきました。これからもいろいろな事に挑戦しながら皆様に満足して頂けるバンキンヤを目指して頑張りマッス!

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